2024年ゴールデンウィーク、中国国際航空のエコノミークラスでドイツへ行ってきたので、ブログにレビューを残しておこうと思います。
※今回の記事内容は2024年5月時点のものになります
安すぎた航空券のメリットとデメリット
まず、中国国際航空を利用して【良かった点】と【悪かった点】をまとめてみました。
ざっとこんな感じです。
中国国際空港についての口コミを旅行サイトを見てみると、日本語のサイトでは概ね評価は悪くなかったんですが、英語サイトでの評価は★1つが容赦なく並び、「NEVER AGAIN!(二度と乗らない!)」だとか、「Nightmare experience(悪夢の経験)」といったキツめのタイトルから始まるレビューが多く見受けられました。
でもよく読んでみると、天候のせいで遅延して乗り継げなかったとか、食事がイマイチだとか、スタッフの機嫌が悪いとか、機材が古くてモニターが壊れていたとか、仕方ない or 我々にとっては気にならない欠点も多い印象。
中には「荷物の到着が遅延した」というクリティカルなものもありましたが、それはどこの航空会社でも起こりうる事故。乗継ぎ時間が充分あれば、まあ大丈夫でしょう(たぶん)。
予定通り運航しさえすればきっと問題ないんだろうけど、大きな遅延や欠航などのトラブルが発生したら、ちょっとした努力や判断力や覚悟が必要かもしれない…
という気持ちで旅行の日を迎えました。
ではさっそく良かった点と悪かった点を一つずつ説明していきます。
中国国際航空の良かった点
良かったところは、まずこれ!
①とにかく安い
円安が超加速する中、海外旅行になんてもうしばらく行けないのでは?、と思っていた矢先、
見付けてしまった! 超安い航空券
おおよその価格 (往復/1人。予約当時) | 飛行時間 | |
---|---|---|
直行便 | 約30~50万円 | 約14時間 |
中華国際航空(北京乗継) | 約17万円 | 約10時間+4時間 |
出発の4か月前に、こんなにお得な航空券を見付けてしまいました。
乗継ぎはあるけど、飛行合計時間はほぼ同じで、価格は直行便の半額以下。
というか、一度ラウンジ休憩が挟めると思えば、乗継ぎ便はむしろ楽なのでは?
とりあえず年始に即決で航空券を購入。これだけ安いので、キャンセルには4万円、変更にも2万円の手数料は掛かってしまうようですが、まあ大丈夫でしょう!
「円安なのによく海外に行けたね」と必ず言われるけど、航空券代をセーブできたことでヨーロッパ旅行を実現できたと言っても過言ではありません。
②羽田空港 第3ターミナル発着
中国国際航空は羽田空港第3ターミナル発着なので、都心からアクセスが良く便利です。
羽田空港第3ターミナルにはプライオリティ・パスがあれば入れるラウンジ「SKY LOUNGE」があるので、少し早めに行ってシャワーや軽食でリフレッシュしても良いなと思いました。
※プライオリティ・パスのサイト及びアプリ内の情報はあまり更新されていないので、使用できるラウンジや営業時間など詳しい情報は電話か現地で確認してください。
※プライオリティ・パスの取得方法について去年少し書いておりますので、良かったら合わせてご覧ください。
③ヨーロッパ方面の飛行時間が短い
中国の航空会社の便はロシア上空を飛行できるので、他の国の便と比べるとフライト時間が短いです。
これは現在のウクライナ情勢によるもので、とてもセンシティブな問題。これに関してメリットと感じることは複雑な気持ちでもあります。
中華国際航空の悪かった点
次に、良くなかったところを紹介していきます。
①チェックインや荷物を預けるのに時間が掛かった
ゴールデンウィーク前夜ということもあり、念のため出発2時間半前に空港へ向かいました。
空港はさほど混雑していなかったけど、中華国際航空のカウンターだけ局地的に大行列が出来ていました。
荷物を預けるためには必ずカウンターに並ばなければならないようで、大行列になっていました。
チェックイン完了までちょうど1時間並びました。スタッフの方の手際が特別悪いとは感じなかったので、システム的に問題があるように思えます。
②オンラインチェックインや、空港での自動チェックイン機が使えない(または超難しい)
チェックインは、空港の自動チェックイン機やオンラインでも出来ると公式サイトにはありますが、旅行サイトには「不具合が頻発して結局チェックインできなかった」という書き込みが多くあり、また荷物を預けるなら結局カウンターに並ばなければならないそうなので、YOSHI家は最初からカウンターに並びました。
観察していると、自動チェックイン機に挑もうとする人は何人もいましたが、最終的に全員大行列の最後尾に付くことになっていました。
③北京首都空港では、乗継ぎだけの時でも厳重なチェックがあり、順番によってはかなり時間が掛かる(降りてダッシュすればある程度回避可能)
乗継ぎで中国に入国もしないので、手荷物検査やパスポートチェックはないだろうと思っていたのですが、これがガッツリありました。
かなり厳重で、化粧水などの小さな液体やカメラのバッテリーも全て出すよう言われます。
金属探知機は人が通ると必ず鳴るので、もれなく全員ボディチェックも受けます。
のんびり歩いていて乗客の中でも後方だったこともあり、全て終わるまでにこれまた約1時間掛かりました。
ただし、飛行機を降りてダッシュすれば、ある程度待ち時間は短縮されます。
現在の世界情勢のことを考えたら、これだけ厳重にチェックしてもらえるのはありがたいです。
④シートが少し硬く感じた(個人の感想です)
少しシートはやや硬かった印象です。
公式の日本語サイトに公開されていませんでしたが、シートピッチについては他の飛行機とさほど違わないぐらいでした。
消灯してすぐシートを倒してぐっすり寝てしまったおかげか、酷い腰痛にはなりませんでした。
悪かった点のほとんどに共通するのは「時間が掛かる」ということですが、少し時間に余裕を持てば解決できることばかりでした。
今回は出発ゲートも遠かったので、安い航空便に搭乗するときは入国審査後も油断は禁物です。
今回のフライトスケジュール
往路は羽田夜発、ミュンヘン早朝着にしました。
往路便はどちらも問題なく運航し、というかむしろ早めに到着するぐらい順調で、荷物の受け取りも全く問題ありませんでした。
往路 | 1日目 | 19:40 羽田空港 第3ターミナル発 |
↓ フライト時間 4時間00分 | ||
22:40 北京首都空港 第3ターミナル着(日本時間23:40) | ||
乗継時間 3時間40分 | ||
2日目 | 2:20 北京首都空港 第3ターミナル発(日本時間3:20) | |
↓ フライト時間 10時間00分 | ||
6:20 ミュンヘン空港 第2ターミナル着(日本時間13:20) |
しかし出発数日前、復路便に異変が…!
あ、復路便のフライトスケジュールが変更された!
ただでさえ少なかった乗継ぎ時間が、25分も短くなってるやん…!
復路 | 最終日前日 | ↓変更 20:00 フランクフルト空港 第1ターミナル発(日本時間3:00) |
↓ フライト時間 | ||
↓変更 11:40 北京首都空港 第3ターミナル着(日本時間12:40) | ||
乗継時間 | ||
最終日 | ↓変更 12:40 北京首都空港 第3ターミナル発(日本時間13:40) | |
↓ フライト時間 | ||
17:25 羽田空港 第3ターミナル着 (変更なし) |
状況によっては乗継便に乗り遅れるかもしれないし、荷物が行方不明になるかもしれない! これは非常に不安!
とりあえず、北京首都空港で飛行機から降りてダッシュで手荷物&ボディチェック場へ向かいました。かなり後方の座席からでしたが、ごぼう抜きできて10分程度で完了しました。往路の時は1時間掛かったので、ダッシュで50分の時短です。
乗換えに余裕がなかったのは復路便だけで、往路で一度見て得ていた情報があったので対処できましたが、逆だったら時間的にアウトだったかもしれません。
まあ、復路便だし、帰国が多少遅れても荷物が数日届かなくてもまあ何とかするか…
そのぐらい寛大な気持ちで搭乗しましたが、結果、我々も荷物も予定通り到着し、快適な旅となりました。
サイコーだぜ!
北京首都空港でのラウンジ
プライオリティ・パスを取得していたので、北京首都空港の第3ターミナルでは「FIRST CLASS LOUNGE(ファーストクラスラウンジ)」と「BUSINESS CLASS LOUNGE(ビジネスクラスラウンジ)」が利用できました。
両方行ってみましたが、どちらも軽食やドリンク類はほとんど同じで、「FIRST CLASS LOUNGE」の方が利用者が少なかったです。
プライオリティ・パスのサイトにはどちらのラウンジも営業時間がAM6時~PM10時と書かれていましたが、我々が訪れた深夜1時半でもまだまだ営業していて、空いているソファ席はポツポツある感じ。FIRST CLASS LOUNGEの方だと半分ぐらい空いていました。
置いてある軽食やドリンク、トイレやシャワー等の設備は、ざっと利用した感じどちらも変わりませんでした。
どちらのラウンジにもシャワーがありましたが、数が少なく希望者も多いので順番待ちをしなければなりませんでした。ヨシ美も1.5時間待ちましたが間に合わず、敢え無くタイムオーバーでした。
※プライオリティ・パスのサイト及びアプリ内の情報はあまり更新されていないので、使用できるラウンジや営業時間など詳しい情報は電話か現地で確認してください。
※プライオリティ・パスの取得方法について去年少し書いておりますので、良かったら合わせてご覧ください。
中国国際航空の機内食
色んな機内食をたくさんいただきましたが、他の航空会社と比べて、特別に優劣を感じることはなかったです。
コストを上げられない中、よく工夫されて飽きさせず美味しいごはんを用意してくれているな、という感想です。
寝起きに食べたおかゆが特に美味しかったです。
YOSHI家反省会(その他気付いたこと、まとめ)
その他、中国国際航空の気付いたところを挙げておきます。
運による要素も大きいと思うので、最後にまとめました。
英語NG?
口コミによると英語が話せないCAさんもいるようです。1人だけですが、ヨシ美も英語NGのCAさんを見掛けました。
ちなみにYOSHI家は2人とも最初から最後までCAさんから当たり前のように中国語で話し掛けられ続けて、ちょっと面白かったです。
モニターには期待しちゃいけない
飛行機に4回乗ったので、2人で合計8席に座ったことになりますが、その中で1席のモニターが壊れていました。周りでも何人かモニターの不具合を訴えていた人を見掛けました。
再起動してもらえばひょっとして直ったのかもしれませんが、ゲームも操作性が悪いし(ソフトとボタンがそもそも合っていない様子)、映画以外特に面白い(まともに観ることができる)コンテンツもなく、わざわざCAさんに直してもらおうとはしませんでした。
自分の端末に動画や漫画をダウンロードしていたので、長時間のフライトも問題なしです。
機内の設備
足元にコンセントプラグがあって、寝ている間にスマホを充電できて助かりました(接触は不安定でしたが)。
天井の読書灯を点けたら、二つ隣りの人の手元が明るくなりました(笑)。
あと、席によっては柱みたいなものが前の座席下にあり、脚が伸ばしづらかったりもするようでした。
この程度のマイナスでこの価格を実現してくれるなんて素晴らしい!
体力のあるうちは利用し続けたいね!
いつもより少しだけ時間と心に余裕を持って搭乗しよう!
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