台湾滞在中の移動で便利だったものを残しておきます
※この記事は2023年9月時点の情報になります
台湾新幹線(台湾高速鉄道/台灣高鐵)
2007年に開通した台湾の西側を南北に走る新幹線、台湾高速鉄道。YOSHI家は台北⇔新竹⇔台中間の移動に使いました。
朝6時頃から深夜23時台まで約10分に1本のペースで出ていて、台北から高雄までを約1時間半で結んでいます。日本の新幹線を利用するのと同じ感覚だったな~という印象です。
そしてさらに、2029年を目標に南端の左營からさらに延伸する予定だそうです。
新幹線の乗車に掛かるチケット代は、ざっくり以下の通り。
台北から↓ | 普通席(指定席) | 普通席(自由席) | グリーン席 |
---|---|---|---|
新竹駅 (乗車時間最短34分) | 290台湾ドル 約1,334円 | 280台湾ドル 約1,288円 | 640台湾ドル 約2,944円 |
台中駅 (乗車時間最短47分) | 700台湾ドル 約3,220円 | 675台湾ドル 約3,105円 | 1,250台湾ドル 約5,750円 |
左營駅 ※終点 (乗車時間最短94分) | 1,490台湾ドル 約6,854円 | 1,445台湾ドル 約6,647円 | 2,440台湾ドル 約11,224円 |
自由席と指定席の価格差がほぼないから、指定席は混んでて自由席ガラガラ、ってことも起こりそう
チケットは、外国人限定割引で購入することもできる! けど…
チケットは駅の券売機や窓口で購入したり、公式サイトからオンライン予約もできますが、こちらのKKdayのサイトからなら、【2名同時購入で1名分無料】や【15%割引】(下へちょいスクロールして「プラン選択」)などで購入もできます。
※時期によって割引の種類が変わるようです。
しかし、正直ちょいと手間が掛かります…
- KKdayのサイトで、乗車日と利用区間を指定してチケットを購入する
- 登録したメールに送られてくるコードとパスポート番号を、台湾高速鉄道HSRのサイト(英語)で入力し、乗車時刻の指定をする ※HSRサイトの下の方にある「STEP2 Redeem & Reserve」の「Manage」から進める。乗車直前でOK
- 台湾高速鉄道の切符販売有人窓口へ行き、1で送られてきたバウチャー画面を見せ、発券してもらう
通常のチケットサイトと変わらないので1.は簡単でしたが、2.で座席の指定方法が分からずヨシ夫と並んで取れるか不安だったので、途中まで入力した状態で窓口のお姉さんに操作を手伝ってもらって発券してもらいました。HSRサイトから座席指定が出来たのかどうかは不明のままです(できない、メンテ中、という口コミ有り)。
YOSHI家は結局、乗車機会4回のうち最初の1回の使用で挫折。あとの3回は手間と時間を惜しみ、乗車直前に駅の券売機で購入しました。
しかし、混雑が予想される便ならどのみち事前予約したいし、それなら割引がある方がありがたい。
手間暇惜しんで割引しそびれた額は、2人で約5,190円…。
えーっ、そんなに!?
YOSHI家は、乗車予定時刻を割とかっちり決めていける旅行なら、最初にまとめて発券する形で次回は計画的に利用しようと思いました(ちょっと反省…)。
【外国籍旅行者限定】「3日パス」、「フレキシブル2日パス」もある!
外国籍旅行者限定の「連続した3日間新幹線乗り放題チケット(\10,140)」や「指定の7日間のうち任意の2日で使える乗り放題チケット(\11,530)」もあります。※価格は変動します
指定席なら乗車前に有人窓口で紙のチケットを発券してもらう必要がありますが、自由席なら不要。一手間掛かりますが、長距離の利用や何度も乗車する場合は、かなーりお得だと思います!
台湾新幹線(HRS)の「台中高鉄駅」と台湾鉄道の「台中駅」は、結構遠い!
台湾高速鉄道(HRS)の「台中高鉄駅」と、有名なスイーツ店「宮原眼科」まで徒歩3分の台湾鉄道の「台中駅」とは、別の駅の上、その二つの駅は結構離れているので注意です。
台湾高速鉄道の台中高鉄駅から、台湾鉄道の台中駅までは、車や電車で15~30分ぐらい掛かります。この区間を台湾鉄道とUberタクシーで移動したので、掛かった時間や料金を残しておきます。
乗車所要時間 | 料金 | 備考 | |
---|---|---|---|
台湾鉄道 (新烏日駅⇔台中駅) | 13分 | 15台湾ドル/1人 (約70円) | 20分おき 座れるかは時の運 |
Uberタクシー | 25分 (約8.7km) | 367台湾ドル (約1688円) | 大抵5分以内に来る |
台湾でのUberの配車(Uberタクシー)は安くて安心、そして便利!
台北、新竹、台中はUberの配車管轄内でとても便利だったので、東京ではタクシーを利用する習慣がない我々も、台湾滞在中は8回も使わせてもらいました。
Uberは一般のタクシーと違い、目的地が間違われることもなく明朗会計。一般ドライバーの方(いわゆる白タク)や、タクシー会社の方、両方に乗る機会がありました。車内も綺麗でしたし、ほとんどの車内で音楽が流れていました。
Uberの使い方は簡単です。
- Uberアプリから目的地を入力
- 迎車時間と到着時間と料金が車両ごとに表示されるので、車を選択
- 乗車位置を指定し、配車をリクエスト
- 車が到着したらナンバーを確認し、名前を告げて乗車
- 目的地に到着したらお礼を言って下車
- アプリでドライバーの評価をし、チップを支払って終了
ドライバーさんは言葉が通じないこともあってほとんど無言でしたが、さりげなく日本の曲を流してくれたり、飴をくれたり、嬉しい心遣いをしてくださった方ばかりでした。
電車の切符購入の手伝いを申し出てくれた方もいました!
一時よりもかなり円安になったとはいえ、日本でタクシーを利用するよりも割安で、25分の乗車で300~370ドル(約1,380~1700円)程度。そこにチップを20~100ドル(約100~460円。0円や100ドル以上も選択可)追加で支払います。
一度だけ一般のタクシーも利用しましたが、同じ距離での料金はUberの方が少し安かったですし、行先が間違われる可能性が低く、あらかじめ到着予定時刻や料金やルートが分かっている安心感は大きいです。
台湾でUberの配車を利用するには、日本でアプリダウンロードや、クレジットカード情報や個人情報の登録などを済ませておくと楽です。
台北市内と桃園空港間の移動は、桃園空港MRTが便利!
2017年に開通した桃園空港MRT(桃園メトロ)に乗ると、桃園空港から台北市内までが約40分になりました。朝6時から夜11時台まで15分おきに出発しています。昔はバスで移動していたので、格段に便利、快適、時短になったと感じています。
また、航空会社は限定されていますが※、空港まで行かなくても台北駅と新北産業園区駅からインタウンチェックインができます。
帰国日、台北駅で座席を指定して航空チケットを発券し、かさばるスーツケースをさっさと預けて食事や買物を楽しむこともできます。
桃園空港MRTのデメリット
桃園空港MRT利用のデメリットは、台北駅構内からMRT乗り場まで結構歩くということと、混雑時は(乗れるけど)座れないことがある、ということでしょうか。
乗って座れてしまえば楽チンなんだけどね
空港リムジンバス、タクシー、kkdayチャーター車を利用して桃園空港⇔台北市内間を移動した場合の比較をざっくり載せておきます。
価格 | 所要時間 | 備考 | |
---|---|---|---|
桃園空港MRT | 160台湾ドル | 約40分 | 約15分間隔 |
空港リムジンバス | 120~150台湾ドル | 約1~1.5時間 | |
タクシー | 1,200~1,900台湾ドル | 約40分 | |
KKdayチャーター車 | 約4,000円 (変動します) | 約40分 | 最大7名まで |
事前予約でタクシーより安く大勢同時に乗れるKKdayのチャーター車もあるので、リンクを貼っておきます。荷物が多い時や、グループで利用する時は断然便利でお得です。
南投バス(台中⇔日月潭 長距離バス)
台湾で一番大きい湖「日月潭」へ、長距離バスで行ってきました。
台中から日月潭への行き方(南投バス)
日月潭へ行くには、台中から出ているバスが速くて便利。1.5~2時間で到着します。
バスの事前予約ができなかったので、翌朝、始発駅へ出発20分前に行きました。座れなかったら次のバスに回されますが、9月の日曜朝発の便で乗車率7割程度、その後の停留所から乗車してくる人で8割になった程度だったので、狙ったバスに乗ることができました。
料金は片道96台湾ドル(≒442円)で、交通系ICカード(Easy CardやiPASS)で車内精算可能です。
台中駅、台中高鉄駅にも停車しますが、事前予約ができないので、始発駅からの乗車がやっぱり安心かなと思います。
不安要素があるとはいえ、2時間の距離の高速バスが500円以下で乗車できるのは魅力です。
ちなみに、Uberタクシーで日月潭⇒台中駅を検索だけしてみたら約8,500円でした。実際にリクエストはしていないのでこんな2時間の遠距離を走ってくれる車が都合よく名乗り出てくれるのかは分からないですが、人が多くバスに乗れなさそうな時などは検討しても良い金額かなと思いました。
湖畔の移動はボートを利用
長距離バスを降りると、オレンジ色のビブスを付けたおじさんが近づいてきて、シャトルボートのチケットについて説明してくれました。
日月潭はとても徒歩で回れるサイズではないし、見どころもたくさん。どうやって湖畔を回るかは現地で検討しようと思っていたので、勧められるがままにシャトルボートを利用しました。
シャトルボートでもざっくり回ることができましたが、貸切タクシーなどを利用すれば効率的に見どころを回れたのかもしれません。
日月潭ロープウェイに乗って、九族文化村へ!
ミシュラン観光ガイド三ツ星の日月潭レイクビューが、ロープウェイから一望!!
日月潭湖畔と九族文化村とを結ぶロープウェイは、想像していたよりずっと高度があって距離も長く、スリルと遠望を楽しむことができました。
公式サイトによると、乗車時間は約7分で、全長約1,877メートルだそうです。4~5台に1台来る緑のキャビンは床がスケルトンになっていて、さらにスリルを味わえます。
乗車までの待ち時間は5分ほどでした。高い所が苦手でなければ、景色とスリルを楽しむだけでも乗る価値ありです。
毎月第一水曜日など、ロープウェイメンテナンス日は運休するので注意ですが、九族文化村へはバス等陸路からも行けます。
九族文化村は、本当の意味で台湾の現在の日常が見える!
YOSHI家が日月潭ロープウェイに乗って向かったのは、「九族文化村」です。
観光スポットとして巨額を投じて作られた施設なので、見どころやレクリエーションが充実しています。十六の各部族の住居が復元されていたり、踊りや歌のショーがあったり、博物館で知識を深めたり、美しく整備されたヨーロピアンガーデンを歩いたり、アトラクションに乗ったり、一日では回り切れないサイズのエリアに各年代が楽しめるコンテンツが揃っています。
日曜の訪問でも全く混雑していなかったですが、ヨーロピアンガーデンの花が咲き揃う春は大勢のお客さんが来園するようです。通常期の平日の園内レストラン・ショップは休業がちのようです。
日本人はほぼおらず、お客さんは台湾の方ばかりなのは新鮮でした。子供連れや車いすのお年寄りの方まで、それぞれの過ごし方で楽しんでいました。
ひと昔前の先住民族の生活を学びながら、現代の台湾の人たちのリアルな習慣や文化の違いを垣間見ることができました。
交通機関は「悠遊カード(Easy Card)」か「iPASS」を利用!
台湾にも日本の交通系ICカードと同じように利用できる「悠遊カード(Easy Card)」や「iPASS」があります。二つの違いはSuicaとPASMOみたいな感じで、つまりほぼ同じです。色々調べてみましたが、この2つは使い勝手やお得さは現時点では変わらないようです。
日本での交通系ICカードと同じ感覚で使用でき、電車・地下鉄・新幹線・バスなどの交通機関でタッチ&ゴーできたり、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、お土産屋さんなどでもレジでピッと精算できます。
2019年に駅窓口でiPASSを購入したら、このミニオンズを手渡されました。iPASSも悠遊カードも、カード型だけでなくキーホルダー型も色んなデザインがあるみたいですね。
購入した2019年当時、キーホルダー型に限り、スーパーやコンビニなどの店で使おうとすると認識されないトラブルがしょっちゅう発生していました。でも今回2023年は、機械トラブルは一度もなく快適に利用できました。
4年前にチャージした5,000円が無事に残っているかやや不安でしたが、ちゃんと使えました!
悠遊カード/iPASSカードの購入やチャージは、空港や駅の券売機、悠遊カード/iPASSカードのマークが入口に貼られているコンビニでもできます。デザインを選びたいならコンビニがオススメです。
・悠遊カード、iPASS、共に使用期限はなし
・「Easy Cardアプリ」や「iPASSアプリ」などを使えばカード残高が分かりますが、残高の反映には1日ほどのタイムラグがあり、リアルタイムの残高ではありません
Easy Wallet 悠遊付
EasyCard Corporation無料posted withアプリーチ
YOSHI家反省会
今回の旅は、ある程度の計画はしていたものの、下手に自由度を残そうとして乗車時刻等を決めきれておらず、お得なチャンスを逃してしまうこともありました。
現地判断にしてしまうと易きに流されがちなので、可能な限り精度の高いスケジュールを組んで事前準備をしておきたいものです。
でもまあ、現場で何とか乗り切ったり、失敗したり、コツを掴んでいったり、誰かに助けてもらったり、というのが旅の醍醐味なので、リーズナブルなことばかりがお得なわけではないはず。
事故なく存分に楽しめたので大満足の台湾旅でした。
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